2017/04/19

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豆類を積極的に摂取すると糖尿病リスクが低下

豆類は低カロリーで豊富な栄養素を含み、GI値も低く急激な血糖値の上昇を防ぐことができる食材として、健康に良いものであることが知られ、古くから積極的に摂取すると良いとされてきました。この豆類について、今回あらためて科学的にも、糖尿病発症リスクを低減させられることを実証した研究結果が報告され、話題となっています。

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多く摂取する人では35%もリスクが減少

この研究は、Nerea Becerra-Tomas氏らのグループによるもので、その成果をまとめた論文は、「Clinical Nutrition」のオンライン版に3月24日付で掲載されました。

研究グループは、地中海式の食事による心血管系疾患の一次予防に関する検証を行った「PREDIMED」試験におけるデータから、ベースライン時に2型糖尿病を発症していない3,349人を対象として抽出、追跡調査を実施して評価・検討を行っています。

追跡期間中、対象者らの食事摂取状況を毎年チェックし、ひよこ豆やレンズ豆、エンドウ豆などの豆類をどのくらい平均して摂取・消費しているかによって、4つのグループに分類、それぞれにおける2型糖尿病の発症率を、コックス回帰モデルを用いて算出・比較しました。

タンパク質・炭水化物の摂取に豆類を取り入れて!

中央値で4.3年の追跡期間中、新たに2型糖尿病と診断された人は266人でした。分析の結果、乾燥豆やフレッシュな豆など、さまざまな豆類およびレンズ豆を最も多く摂取していたグループは、豆類の摂取量が最も少なかったグループに比べ、糖尿病発症リスクが有意に低く、ハザード比にして35%もリスクが低減することが判明しています。

レンズ豆によるリスク低下がとくに顕著でしたが、ひよこ豆でも統計学的に有意なリスク低下が認められ、32%のリスク減が報告されました。

また、卵やパン、ごはん、ベイクドポテトといった食品における1日分の摂取量を、その半分、豆類に置き換えると、糖尿病発症リスクが有意に低下するという関連性も認められたそうです。

研究グループではこれらの結果から、日々の食事において、とくにレンズ豆を積極的に摂取するなど、豆類を豊富に取り入れていくと、高血圧リスクのある高齢者で、2型糖尿病の発症リスクを低減することができ、糖尿病を予防できる可能性が示されたとしました。

PREDIMED試験でカバーされていない属性の人々においても、豆類の積極的な摂取が、糖尿病予防に有効であるかどうかなどについては、さらなる研究が必要なところとなっていますが、健康食材である豆類は、やはり毎日の食卓に意識して取り入れておいて損のないものといえそうです。

外部リンク

Clinical Nutrition : Legume consumption is inversely associated with type 2 diabetes incidence in adults : A prospective assessment from the PREDIMED study