2016/07/20

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糖尿病性神経障害の薬はどんなもの?

糖尿病性神経障害の治療に用いる薬は、症状によって異なります。中でもよく使われているのがアルドース還元酵素阻害薬と呼ばれるものですが、初期段階でないと有効でない事があるため、早期の発見が治療のカギとなります。

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糖尿病性神経障害とは

糖尿病性神経障害と聞くと、非常に深刻な症状をイメージしてしまうかもしれませんが、実際は本人の自覚もほとんどないような軽微なものから始まります。そのため、糖尿病を既に患っている方は、糖尿病性神経障害の症状がみられないか注意して自分の体をチェックしておくとよいでしょう。

※糖尿病性神経障害に関する詳しい解説は『自覚症状が早期から現れる糖尿病性神経障害に要注意』をご覧ください。

糖尿病性神経障害の治療

糖尿病性神経障害は手足のしびれや痛みなどから症状が始まります。神経は体中にあるため、どの部位に症状が出るかは人によって異なりますが、そのまま放置しておくと重大な障害につながります。例えば、痛みなどを感じる神経が鈍くなる事により、知らず知らずのうちに怪我をしてしまう事があり、その怪我の治療もしないまま傷口が化膿し、そのまま壊れてしまう可能性もあります。

また、自律神経の異常により心筋梗塞などの重大な症状を発症する事もあり、早めに対処する事が必要です。糖尿病性神経障害の治療はまずは生活習慣の見直しから始まります。血糖コントロールの改善のために飲酒や喫煙という習慣を改め、運動や規則正しい生活など体に負担のかからない生活をすることが大切です。

※糖尿病性神経障害に関する詳しい解説は『糖尿病性神経障害の治療はどんなことが行われるのか』をご覧ください。

糖尿病性神経障害の治療に使われる薬

生活習慣の改善では症状の進行が止められない場合、アルドース還元酵素阻害薬という薬剤を用いて、糖尿病性神経障害の原因の一つと考えられているポリオール代謝活性の働きを抑制するという治療法がとられます。

日本ではエパルレスタットが臨床の現場で用いられています。この薬剤は多くの症例を元にして有効であることが実証されており、とりわけ早期の症状を抑制する場合に高い効果を発揮します。自律神経の機能の改善にも役立つという研究結果もあり、糖尿病性神経障害のために用いられる薬剤の中では最もポピュラーなものの一つとなっています。

重い症状には、デュロキセチンという薬剤などが用いられます。副作用の伴う薬のため、緑内障や排せつ困難な症状がある場合には使用できない可能性もあります。糖尿病の合併症の中でも発症しやすい症状のために、多くの研究がなされ数々の薬剤の有効性が問われてきました。まだまだ検証されている薬剤は多く、今後さらなる研究開発の成果が期待されています。

※糖尿病性神経障害に関する詳しい解説は『【合併症の治療】糖尿病性神経障害とar阻害薬の働き』をご覧ください。