2016/07/15

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糖尿病神経障害の観察をするためには

糖尿病神経障害はそのままにしておくと重大な疾患に繋がります。早期の発見によって血糖のコントロールを図ることが重要です。

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糖尿病神経障害とは?

糖尿病神経障害とは、高血糖が続くと、ブドウ糖が効果的に働かず、他の物質となって神経のまわりに溜まるため、神経の働きが悪くなります。また、細かい血管にまで血液が流れにくくなり、酸素や栄養が不足します。その結果、神経が感じにくくなったり、麻痺が起こります。

糖尿病神経障害には、2つの種類があります。

1つ目は、「末梢神経障害」です。末梢神経とは、痛みなどを感じたり、手足を動かす指令を出す神経です。体のすみずみまで張りめぐらされています。
末梢神経障害が起こると、しびれ、足の裏の違和感、冷え、ほてりや痛みがみられます。

2つ目は、「自律神経障害」です。自律神経とは、自分の意志と関係なく動いている胃や腸、血圧、排尿などを調節している神経です。
自律神経障害が起こると、胃もたれ、便秘、下痢、立ちくらみ、尿の出が悪い、勃起障害などが起こります。そのままにしておくと、心筋梗塞などの重大な病気をひき起こす恐れもあります。

糖尿病神経障害の症状を日々観察しましょう

末梢神経障害も、自律神経障害も、血糖のコントロールを図り、生活習慣を改善することで、症状が改善する場合があります。しかし、血糖のコントロールが悪い状態が続くと、症状が悪化します。

そのため、神経障害の症状を知り、日々自分の体の観察することを習慣にしましょう。例えば、「毎日お風呂上りに足の状態を確認する」など観察しやすいタイミングを見つけることが大切です。

しかし、神経障害が進行した場合は、症状に応じた治療が必要になります。症状が出現した際は、医師に相談しましょう。

参考文献:
1)日本糖尿病学会.患者さんとその家族のための糖尿病治療の手びき2017.改訂第57版,日本糖尿病協会・南江堂,2017,p.24-29.