2016/12/03

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糖尿病の人が気をつけたい糖質・糖類の違い

糖尿病の基本的な指標である血糖値。食事の影響を受けて上昇することが多く、糖質の過剰摂取は高血糖を引き起こしやすいと考えられていますが、糖質と糖類はどう違うのでしょうか?ここでは、血糖値のメカニズムと糖類・糖質の違いについて解説します。

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糖尿病の重要指標の一つ「血糖値」とは?

糖尿病を診断するための基本的な指標の一つが血糖値です。血糖値は血液中に含まれるブドウ糖の濃度を表す数値であり、血糖コントロールの良し悪しをチェックすることができます。血液に含まれるブドウ糖のことを血糖と呼びます。

ブドウ糖は、食事から摂取した炭水化物が消化・分解された物質であり、血液を介して全身の細胞に取り込まれます。そして、頭や体を動かすための主要なエネルギー源として利用されます。

通常、炭水化物を摂取すると血糖値が上昇し、運動などの活動によりブドウ糖が消費されると血糖値は下がります。また、すい臓から分泌されたインスリンというホルモンの働きにより、血糖値が上昇し過ぎないよう調整されています。糖尿病は、インスリンが不足または十分に作用しないため、ブドウ糖が利用されず慢性的な高血糖が続く病気です。

そもそも「糖質」と「糖類」の違いは何?

糖尿病を予防するためには、血糖値の上昇を防ぐ食生活を心がけることが大切だといわれています。糖質は血糖値を上昇させるものですが、似たような言葉に糖類があります。どう違うのでしょうか。

糖類も糖質も炭水化物に含まれる物質であり、糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものを指します。糖類は糖質の一つで、以下のように分類されています。

・ 糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど)
・ 多糖類(デンプン、オリゴ糖、デキストリンなど)
・ 糖アルコール(キシリトール、エリスリトールなど)
・ その他(アセスルファムK、スクラロースなど)

なお、糖類には単糖類と二糖類があり、ブドウ糖や果糖は単糖類、砂糖や乳糖は二糖類に分類されています。


<まとめ>
血液中に含まれるブドウ糖の濃度を表す血糖値は、糖尿病を診断する基本的な指標の一つです。糖質は炭水化物から食物繊維を除いた物質であり、糖類とは異なります。糖質はスイーツ類だけでなく炭水化物にも含まれており、主食として摂取することの多いご飯やパン、麺類に多く含まれています。糖尿病における食事療法において、炭水化物を制限したほうがよいという意見もありますが、エビデンスが不足しているため現在も研究が続けられています。