2016/12/17

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糖尿病の診断に有用な75g経口ブドウ糖負荷試験

糖尿病を調べる検査には、様々な種類があります。その一つである75g経口ブドウ糖負荷試験は、食後の血糖状態を確認できる検査で糖尿病の確定診断に役立ちます。今回は、75g経口ブドウ糖負荷試験について解説します。

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糖尿病診断における様々な検査方法

食後は食べ物から吸収したブドウ糖が血液中に増えるため、血糖値が上昇します。ブドウ糖は各細胞でエネルギーとして利用されるため、健康体であれば食後数時間で血糖値は下がります。血糖値が下がるのは膵臓で生成されるインスリンの働きに拠るものですが、インスリンが上手く作用しなかったり、分泌量が少ないと高血糖状態が続きます。これが糖尿病です。糖尿病の検査には、以下の様々な種類があります。

◆75g経口ブドウ糖負荷試験
◆随時血糖検査
◆早朝空腹時血糖検査
◆尿糖検査
◆HbA1c検査
◆グルコアルブミン検査
◆1,5-AG検査

75g経口ブドウ糖負荷試験とは?

75g経口ブドウ糖負荷試験は、既に糖尿病の疑いがある場合に受ける検査です。75gのブドウ糖を飲み、その後の血糖値の変動を確認します。糖尿病の有無を把握する確定診断に役立つ検査で、OGTTとも呼ばれます。
75g経口ブドウ糖負荷試験は単体で行われることは少なく、通常空腹時の尿糖検査、血糖検査のあとに糖尿病が疑われる方に対して行われます。

75g経口ブドウ糖負荷試験の進め方

75g経口ブドウ糖負荷試験を行う場合は、10時間以上絶食した状態で検査日の朝採血し、血糖値を測ります。次にブドウ糖75gを水に溶かしたブドウ糖液を飲み、30分後、1時間後、2時間後のそれぞれの血糖値を測ります。(1)空腹時血糖値が126 mg/dl以上、(2)75g経口糖負荷試験の2時間後の血糖値が200mg/dl以上、(3)随時血糖値*200mg/dL以上、(4)HbA1Cが6.1%以上のいずれかがあてはまる場合は、糖尿病型と診断されます。だし(1)~(3)いずれかと(4)が確認された場合には、糖尿病と診断されます。

75g経口ブドウ糖負荷試験の他にも早朝空腹時血糖検査や随時血糖検査、HbA1c検査の結果で異常が認められた場合は別の日の検査を受ける前に糖尿病と診断されることもあります。75g経口ブドウ糖負荷試験は糖尿病を診断するうえで非常に重要な検査です。

しかし、糖尿病の自覚症状があり、明らかに高血糖状態にある患者が75g経口ブドウ糖負荷試験を行うと高血糖状態に拍車をかける可能性があるため、この検査は適していません。