2016/07/15

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糖尿病性腎症のステージ分類

糖尿病性腎症は、糖尿病の方には知っておいて欲しい合併症の一つです。進行具合によっていくつかのステージに分けられます。今回は、糖尿病腎症のステージ分類について解説していきます。早期発見、早期治療に努めましょう。

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糖尿病性腎症って何?

糖尿病性腎症は、糖尿病にかかった多くの人がなる可能性の高い合併症の一つです。糖尿病になると、血糖が高い状態が続くことで腎臓の機能が低下してしまいます。

病気が初期の状態だと自覚症状もないために気づかないことが多いですが、自覚症状が出るレベルまで進行すると進行スピードが早くなってしまいます。最終的に病気が進行していくと腎臓がほとんど機能しなくなり、腎臓の働きを補う為に人工透析を行わなければなりません。

※糖尿病性腎症に関する詳しい解説は『糖尿病性腎症5つの病期。顕性腎症や透析療法期とはどのような段階?』をご覧ください。

糖尿病性腎症の前期~中期

糖尿病性腎症のステージ分類は5つあります。最初の第一期が腎症前期で、第二期を早期腎症期と言います。自覚症状はない時期ですが、尿を調べると微量のアルブミンというタンパク質の一種が尿の中に出ます。

※アルブミンに関する詳しい解説は『微量アルブミン尿検査で早期発見できる糖尿病性腎症』をご覧ください。

自覚症状がないので発見が難しいですが、この時期に適切な治療をして血糖がコントロール出来れば、病気の進行を遅らせることが出来まです。その状態からさらに進むと、第三期の顕性腎症期に入ります。この時期に入ると腎臓の機能の低下が進んでいくとともに、尿に含まれるアルブミンの量も増えていきます。この三期はAとBに分かれており、Bになると尿に含まれるタンパクの量が増えてむくみや息切れが起きる、高脂血症が合併するなどの症状が現れることがあります。

糖尿病性腎症の後期

糖尿病性腎症がかなり進行した第四期の腎不全期や第五期の透析療法期になった場合、腎臓の機能の低下がさらに著しくなってしまい、通常の5%~10%まで腎臓の機能が低下してしまいます。そうなると人工透析が必要になります。そして、腎臓が上手く働かないことによってむくみや息切れなどの症状や吐き気や筋肉のこわばり、手のしびれなど様々な症状が出てくるようになります。

人工透析を定期的に行うことで身体の中の毒素を排出する方法が取られますが、人によっては腎移植を医師から提案されることもあるでしょう。ここまで早く病気を進行させないためには、初期の段階で病気を見つけて治療を受けることが重要です。

※糖尿病性腎症に関する詳しい解説は『人工透析をすると糖尿病性腎症は完治するの?』をご覧ください。