2016/10/07

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糖尿病の発症に関係する糖毒性とは?

膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込む働きがあります。糖尿病は、インスリンの分泌や作用が低下して血液中のブドウ糖が過剰な状態が続く病気です。今回は、糖尿病の発症に関係する糖毒性について解説します。

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糖毒性とは

糖毒性とは、高血糖が原因でインスリンの分泌が低下したり、インスリン抵抗性が上昇しさらなる高血糖が助長されるという悪循環のことです。インスリンを分泌する膵臓に対する悪循環と、肝臓や筋肉に対する悪循環があります。

(1)膵臓に対する影響
高血糖状態では、血糖値を下げようと膵臓のβ細胞がインスリンを分泌します。食後の血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げるために大量のインスリンが必要になります。その結果、膵臓が疲弊しインスリンの分泌量が低下します。

(2)肝臓や筋肉に対する影響
肝や筋、脂肪組織がインスリンに対して鈍感になります。この状態を、インスリン抵抗性といいます。

糖毒性の治療

治療に当たっては、大元の高血糖を是正しなければなりません。後述する、高血糖状態を引き起こさない食生活を送りましょう。また、内臓脂肪型肥満などを解消することで、インスリン抵抗性の改善が期待できます。

食事療法の方法

食事療法では、適正なエネルギー摂取量を守り、規則正しい食生活を送るよう指導されます。仕事やスポーツなどによる身体活動量や性別、肥満度、血糖値、合併症の有無などを考慮し、適正なエネルギー摂取量を算出します。

1日2食にすると1回の食事量が増加し、食後血糖値の急激な上昇を招く恐れがあります。また、空腹の時間が長くなると、身体がエネルギーを蓄えようと働くため、脂肪が蓄積されやすくなります。1日3食規則正しく食事を摂りましょう。また、炭水化物やタンパク質、ビタミンやミネラル、脂質などバランスのとれた献立にしましょう。

<まとめ>
糖毒性とは、高血糖が原因でインスリンの分泌が低下したり、インスリン抵抗性が上昇しさらなる高血糖が助長されるという悪循環の状態を指します。食事療法などで食後血糖値の急激な上昇を防ぎ、肥満などインスリン抵抗性の原因を取り除きましょう。