2016/12/03

8,106 view

自己測定で分かるソモジー効果とはどんな症状?

糖尿病の方で高血糖が続いていたり、インスリン注射をしている場合は自己血糖測定をしている方も多いと思います。寝る前の血糖値より朝一の血糖値の方が高いことはありませんか?もしそうならその現象はソモジー効果によるものかもしれません。今回は、ソモジー効果について解説します。

シェア

ツイート

ソモジー効果とは

ソモジー効果はインスリン治療を行っている方に見られる現象です。インスリン治療を行っている方で、「インスリンの量が多かった」「食事の時間が大幅に遅れた」「食事の量が少なかった」などの原因で睡眠時に無自覚性の低血糖状態を起こします。その反応でインスリン拮抗ホルモンが夜間に分泌され朝起きた時に、高血糖になる事があります。

ソモジー効果と間違いやすい暁現象

ソモジー効果とよく間違われる症状に、「暁現象」があります。暁現象は特にインスリン分泌が減っている方に見られる現象で、夜中3時頃から朝方にかけ血糖値が上昇していくことが特徴です。成長ホルモンや、コルチゾールとの関係が深いといわれています。例えば成長ホルモンは夜の早い時間に分泌のピークを迎え、3~5時間の時間差で血糖値を上昇させます。特に膵臓からのインスリン分泌が不足しているタイプの糖尿病の方の場合、午前4時~8時頃のインスリン基礎分泌量が足りず、インスリン拮抗ホルモンによる血糖値の上昇を抑えることが出来ないため、朝の血糖値が高くなります。そのため、寝る前の血糖値を測定後、何も食べていないのに血糖値が高いという症状が現れます。

ソモジー効果と曙現象を見分けるには?対処法は?

ソモジー効果なのか曙現象なのかで対処方法は全く変わってきます。見分け方として、寝る前の血糖値を測定した後に、深夜3時頃の血糖値も調べます。その時に低血糖を起こしていれば「ソモジー効果」で、低血糖を起こしていなければ「曙現象」という事になります。

ソモジー効果の場合の対処法
・インスリン量を減らす
・夕食の量を増やす(食品交換表の表3、表5)
(表3)主にタンパク質を含む食品(肉や魚類・卵・チーズ・大豆とその製品など)
(表5)主に脂肪分を含む食品(油脂・多脂性食品・アボカドなど)
・寝る前にブドウ糖を摂取する
※個人的な勝手な判断では行わず、医師に相談してください。
※ソモジー効果が起きている患者さんにはどれかが当てはまるということでなく、原因によって対処法は異なります。
最近では「持続血糖モニターシステム(CGMS)により、夜間の血糖値を測ることもできます。

まとめ

自己測定を行っており朝の血糖が高いと疑問に思った時は、検診の日に医師へ知らせ、判断を仰ぐことが重要です。インスリン治療を行っている場合に起こる「ソモジー効果」は低血糖の反動で起こる高血糖症状ですが、寝起きの体のだるさなどの症状を訴える方も多いです。対処法を解説しましたが、主治医と相談のうえご自身に合った対処法を指示してもらいましょう。