2016/11/30

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糖尿病と体脂肪率の関係

糖尿病はインスリンの分泌量や作用が低下し、血糖値が高い状態が続く病気です。内臓脂肪が蓄積された方は血糖値が上昇しやすく、糖尿病のリスクが高いと考えられています。 今回は、糖尿病と体脂肪率との関係について解説します。

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肥満は糖尿病の原因になる

体脂肪が蓄積されるとインスリンに対する感受性が弱まり、インスリンが分泌していても十分な効果を得られません。従って、ブドウ糖が血液中に残りやすくなり、慢性的な高血糖状態が続いた結果、糖尿病になります。

皮下脂肪と内臓脂肪

体脂肪には、皮膚の下に溜まる皮下脂肪と内臓の周りに溜まる内臓脂肪があります。摂取エネルギーが過剰になると内臓脂肪が溜まりやすく、皮下脂肪は溜まりにくいといわれています。また、内臓脂肪は食事制限や運動で比較的容易に減らすことができますが、皮下脂肪は一度溜まると減らすことが難しいといわれています。

脂肪が脂肪細胞に蓄えられると、アディポネクチンというインスリンの働きを高めたり動脈硬化の進行を防ぐ物質が分泌されます。しかし、内臓脂肪が過多に蓄積されるとアディポネクチンの分泌が減少し、インスリンの働きを低下させる「TNF-α」や「IL-6」などの物質が分泌されます。これらの物質には、アディポネクチンの生産を抑制する作用もあります。このようなメカニズムにより内臓脂肪が蓄積された方は血糖値が上昇しやすく、糖尿病のリスクが高いと考えられています。

<まとめ>
肥満と糖尿病は密接に関係しています。内蔵に内臓脂肪が過剰に蓄積された状態では、インスリンの作用を低下させる物質が分泌されます。内臓脂肪は蓄積されやすいので、自分の体脂肪率を定期的に把握するとともに、過剰なカロリー摂取や運動不足に注意しましょう。