2016/11/14

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毎日の食生活に“こうや豆腐”で糖尿病予防!

やや地味な食材のイメージがある“こうや豆腐(凍り豆腐)”ですが、実は高い健康機能性をもった食品であり、栄養バランスに優れていることはもちろん、糖尿病予防にも効果を発揮する可能性があることが分かってきました。こうや豆腐メーカーでつくる「こうや豆腐普及委員会」において、最新の研究成果が発表されています。

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含有成分が胆汁酸と結合、脂質・糖質代謝を促進

発表は、旭松食品研究所からなされたもので、こうや豆腐を一定期間食べ続けると、糖質代謝・排出の促進が期待でき、糖尿病の予防や改善につながる可能性があるというものです。

旭松食品では、長野県飯田市にある輝山会記念病院と共同でこのこうや豆腐における新たな健康機能性に関する研究を実施、その成果を公表しています。こうや豆腐は、コレステロールの低下や食後中性脂質の低下など、脂質代謝改善に効果があることが知られており、これにはすでに多くの研究例があるそうです。

この脂質代謝改善におけるメカニズムには、こうや豆腐に含まれる「レジスタントタンパク」という成分が深く関与していると考えられています。レジスタントタンパクは、体内でも消化を受けにくいタンパク質の部分で、こうや豆腐は原料である大豆のタンパク質の1.5倍以上も、このレジスタントタンパクを含んでいます。

これはこうや豆腐が製造される中で、凝固・凍結・乾燥の加工工程を経ているためで、こうや豆腐を摂取すれば、より効率よく、多くのレジスタントタンパクを摂ることができます。

1日1枚、食事に取り入れてみては?

研究では、これまでの脂質低下や余分なコレステロールの排出促進だけでなく、糖質代謝にも効果があるのではないかという視点で、こうや豆腐の含め煮を1日あたり1枚、3カ月間続けて摂取してもらい、その期間における血中HbA1c値の変動を測定しました。

すると、摂食前には6.3%近くあったHbA1c値が、摂取を継続することで有意に低下、12週後には6.0%程度にまで下がることが確認されました。

レジスタントタンパクが健康機能性を発揮メカニズムに関しては、その1つとして、腸管内において胆汁酸と結合、排出させる効果にあると考えられています。胆汁酸には、脂肪の消化・吸収を助ける働きのほかに、全身へ「食事をした」というシグナルを伝え、エネルギー代謝を亢進する働きがあります。

このシグナル伝導は、新しい胆汁酸の方がより強く行われると考えられ、レジスタントタンパクによって胆汁酸を排出、新しく作りかえることで、より強くシグナルを伝え、エネルギー(糖)を代謝・消費しやすい状態へと導かれた可能性が指摘されています。

糖代謝を改善し、糖尿病の予防・進行抑制につながることが期待される上、その重症化リスク因子である脂肪過多の改善、合併症リスクを上げるコレステロール、とくに悪玉コレステロールの血中濃度低下が見込めるのですから、注目すべき健康効果といえるでしょう。

こうや豆腐には、良質な植物性タンパク質のほか、カルシウム、鉄分なども含まれ、栄養素の消化吸収率もよいことから、もともと栄養バランスに優れたものであり、積極的に摂取したい食材です。

もちろん、こればかり食べればよいというものではなく、さまざまな食材とともにバランスよく摂取することが大切ですが、毎日の食事の中に、少しずつ、継続的に取り入れていくとよい効果が期待できる可能性があります。あなたも“こうや豆腐”にあらためて注目してみてはいかがですか。

外部リンク

旭松食品株式会社 過去ニュースリリース(研究結果報告プレスリリース)
http://pdf.irpocket.com/C2911/xAmX/Y6EB/TUop.pdf

こうや豆腐普及委員会 ホームページ
http://www.kouya-tofu.com/index.html