2016/11/01

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糖尿病の検査で用いられる随時血糖

糖尿病の診断は、空腹時血糖値やHbA1cの値を調べる他に、症状、所見などを診て総合的に判断します。血糖値には測るタイミングによって呼び方が異なります。その中のひとつが随時血糖値です。随時血糖値とはどのような血糖値なのでしょうか。その他の種類の血糖値と併せて解説いたします。

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血糖値を含め総合的に診断する糖尿病

糖尿病は、血糖値の基準を超えて高い状態が続く病気です。血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖の濃さを表す値です。糖尿病の診断は、血糖値と過去1、2カ月の血糖値の平均を表すHbA1cの値や、症状などを調べて総合的に判断します。血糖値には、随時血糖値や空腹時血糖値などいくつかの種類があります。

随時血糖や空腹時血糖の意味

血糖値は食事などの影響で、大きく変動します。そのため、検査するタイミングが重要です。食事の時間と関係なく測定した血糖値を、随時血糖値といいます。10時間以上絶食(水以外)してから測定した血糖値を、空腹時血糖値といいます。また、食後2時間後に測定した血糖値のことを食後2時間血糖値といいます。食後2時間の血糖値が140mg/dlを超えるかどうかで食後高血糖かどうかを調べます。血糖値を測る検査として、75gのブドウ糖を水に溶かして、飲んだ後に血糖値を測る75gOGTTがあります。

糖尿病と診断されるケース

以上の血糖値などを判断材料の一つとして、糖尿病を診断します。具体的には、次のように行います。

・空腹時血糖値が126mg/dl以上
・随時血糖値が200mg/dl以上
・75g 経口糖負荷試験(OGTT)で2時間値が200mg/dl以上
・HbA1cが6.5%以上

1回目の検査でこれらのいずれかに当てはまり、別の日に行った2回目の検査でも上記のいずれかに当てはまる場合、糖尿病と診断されます。2回ともHbA1cのみなら間を空けて更に再検査を行います。1回目に糖が+で、2回目にHbA1cのみなら糖尿病と診断されます。あるいは、血糖値がどれかに当てはまり同日行った検査でHbA1cが当てはまる場合や、血糖値がいずれかに当てはまり糖尿病の典型的な症状が現れている場合なども1回の検査で糖尿病と診断されます。

糖尿病とは言い切れない方も要注意

空腹時血糖値が110~125mg/dl、ブドウ糖負荷後2時間血糖値が140~199mg/dlのいずれかに当てはまる場合、あるいは両方に当てはまる場合は、境界型に分類されます。境界型とは、糖尿病とは言い切れないものの、詳しく調べれば糖尿病の可能性がある状態、糖尿病になりかけている状態です。今後糖尿病になるリスクが高いので、境界型といわれた方は医師の指示に従い生活習慣などの改善を図りましょう。糖尿病の発症を防げるほか、健康な状態に戻れる可能性があります。

まとめ

血糖値には、食事の時間に関係なく測定する随時血糖値や10時間以上絶食してから測定する空腹時血糖値などいくつか種類があります。血糖値は食事の影響で大きく変動するので、血糖値の種類により糖尿病と診断される基準値が異なります。糖尿病が心配な方は、血糖値の種類と基準値を理解しておくことが重要です。