2016/11/01

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糖尿病患者が注意すべきインスリンアレルギーの原因と症状

インスリン療法はインスリン分泌指数が一定以下の場合に適用されます。一部の方には、インスリンを使用するとアレルギー反応がみられる場合があります。今回は、糖尿病患者が注意すべきインスリンアレルギーの原因と症状について解説します。

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インスリンアレルギーの症状

インスリンを注射すると、注射部位が赤くなり痒みが生じることがあります。インスリン注射の度にこのような症状が現れ、時間が経つと軽快する場合はインスリンアレルギーが疑われます。インスリン注射の開始やインスリン製剤の変更から約1~2カ月経って気づくことが多いようです。重症の場合全身に発疹が現れ、ショック状態に陥ることがあります。

インスリンアレルギーが起こる原因

アレルギーには種類があり、1型糖尿病の場合はIgEという抗体により、起こるといわれています。抗体とは細菌やウイルスなど外敵を排除する機構に関わるタンパク質です。インスリンは外敵ではなく、体内で作られるホルモンであるため、通常では抗体が反応するとは考えにくいです。インスリン製剤に含まれる防腐剤などの添加物が原因の可能性があります。稀にインスリン抗体が生産されることもあるようです。これは、インスリン製剤の種類に関係ありません。

インスリンアナログ製剤によるアレルギー

インスリンに似せて作られたものを、インスリンアナログ製剤といいます。元々は、インスリンは豚由来のものが使用されていました。人と豚ではインスリンの構造が異なるため、アレルギーや効果不足などの問題点があります。現在では、人の体内に存在するインスリンと同じ構造のものを作り、治療薬として用いられています。どちらの方がアレルギーのリスクが高いのかは現在のところ解明されていません。

<まとめ>
インスリンは元々体内に存在する物質であるため、アレルギーを引き起こすことは稀だといわれています。インスリンには、従来使用されていた豚由来のインスリンと、遺伝子組み換え技術で作られたインスリンがあります。どちらの方がアレルギーのリスクが高いかは、現在のところ解明されていません。