2016/07/14

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糖尿病は初期症状で気づけば治るもの?

治るかどうか不安に感じる人も多い糖尿病ですが、初期症状で気づくことができれば普通の人と変わらない状態まで回復させることも可能です。普段から生活習慣に気を遣い、初期段階で早期発見できるように気を配りましょう。

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糖尿病は「完治」が難しい病気

糖尿病は「一生付き合い続ける病気」と呼ばれることもある、治療が難しい病気です。悪化すると食事療法や飲み薬による治療だけでなく、自分で毎日インスリン注射を打つこともあります。

糖尿病は、膵臓から作られるインスリンの働きが悪くなって起こる病気。暴飲暴食など乱れた生活習慣によって血液中のブドウ糖の濃度が高くなると、体内にブドウ糖を吸収するインスリンがたくさん作られます。しかしあまりに酷使し続けるとだんだんその働きが弱くなり、やがてインスリンを作る細胞が破綻してしまいます。一度壊れてしまった細胞は元には戻りません。こうなると完治させることは難しいと言えます。

また、何らかの原因によってもともとインスリンを作る機能が破綻している「1型糖尿病」の場合も、完治させることは難しいのが現状です。

※インスリンを作る機能に関する詳しい解説は『糖尿病の発症によるインスリン分泌の変化』をご覧ください。

早期発見で「治った」といえる状態にすることは可能!

しかし、日本人の糖尿病患者の多くは生活習慣などを原因とする「2型糖尿病」です。この場合、初期症状が出た時点で早めに治療を開始すれば、通常と変わらない段階まで症状を軽くすることは可能です。

治療の目的は、インスリンを作る機能を回復させることではなく血糖値をコントロールすること。糖質制限食を取り入れた食事療法、定期的な運動療法、そして薬物療法など適切な治療を取り入れることで、初期段階であれば血糖値を安定させることができます。自分でコントロールできるようになれば、薬を飲まなくても改善することも。 初期症状の段階で気づくことができたら、まずは生活習慣を見直すことが大切です。カロリー過多にならないよう食事に気を遣ったり、空腹時にドカ食いしないよう気を付けたり、適度な運動を取り入れましょう。

正しい生活習慣を続けていくことがカギ

ただし治るといっても、気を付けなくてはならないこともあります。それは「正しい生活習慣をずっと続けていく」こと。血糖値が安定したからといって薬を飲まなくなると、以前の乱れた生活習慣に戻ってしまう人もいます。すると高血糖の状態に戻ってしまいます。たとえ初期段階で治療がうまくいっても、定期的に受診して油断せずに様子を見ていきましょう。

※正しい生活習慣に関する詳しい解説は『糖尿病の予防や改善に関わる基礎代謝量の増やし方』をご覧ください。