2016/09/30

34,901 view

糖尿病に深く関係するグルコースとはどんな物質?

"グルコース"という物質の名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。糖尿病とグルコースにどんな関係があるのかご存知の方はソウ多くないかと思います。ここではグルコースという物質や、糖尿病とグルコースとの関係について解説します。

シェア

ツイート

グルコースとはどんな物質?

グルコースとは、日本語でいうブドウ糖のことです。英語ではglucoseと書き表すためGlcと略記されたり、ブドウ糖を意味するドイツ語・TraubenzuckerからTzと略記されることもあります。

糖質(炭水化物)は、私たちが生きるために欠かせない栄養素の一つです。糖質は体内に取り込まれて消化されるとグルコースとなり、体のエネルギー源として使われます。食事で炭水化物を摂取すると血液中のグルコースが増え血糖値が高くなりますが、運動などでエネルギーとしてグルコースが使われると、血糖値は元の低い状態に戻ります。また、健康な人であれば、膵臓のランゲルハンス島の細胞の一つから分泌されるインスリンという血糖値を下げるホルモンと、その逆の働きをするホルモンとがバランスをとり、血糖値は基準値内に抑えられています。糖尿病は、膵臓に問題があってインスリンが作られなくなってしまう1型糖尿病と、生活習慣が原因でインスリンの効果が現れづらくなる2型糖尿病とに分けられますが、どちらもインスリンの分泌減少が原因で発症するものです。

なお、血糖値の基準値は、空腹時血糖値で70~109mg/dl、食後2時間の血糖値で140mg/dl未満とされています。空腹時血糖値が126mg/dl以上であるか、食後2時間血糖値が200mg/dl以上であれば、糖尿病であることが疑われます。その際は、再検査として糖尿病かどうかを診断するためにブドウ糖負荷試験などの検査が行われます。

糖尿病で低血糖が起こった場合は要注意

糖尿病というと常に血糖値が高いものだと思われているかもしれませんが、治療中に低血糖状態になることもあります。健康な人では60mg/dl以下で低血糖の症状が出始めるとされますが、糖尿病患者の方や急に血糖値が下がった場合は、100mg/dl以下で症状が出ることもあります。初期症状としては冷や汗や動悸、あくびなどが挙げられ、処置が遅れると糖尿病性昏睡や意識障害といった危険な状態になる可能性も否めません。

血糖値を維持するためには?

血糖値を急上昇させるのが、白米や小麦粉、白砂糖です。小麦粉で作られたパスタやパンなどを含め、これらの食品は体内に吸収されるのが速く、血糖値が急上昇しやすいという特徴があるため、食べ過ぎると血糖値をコントロールできなくなってしまいます。

しかし、上に挙げた食品を一切口にしないというのは難しいものです。そこで気をつけていただきたいのが、食べる順番です。まず食物繊維の多い野菜から食べ始め、次に魚や肉、卵などのタンパク質、最後に白米などの炭水化物という血糖値の上昇が穏やかな順番で食べていきましょう。こうすることで血糖値の急上昇を抑えることができます。イモ類やトウモロコシ、カボチャ、大豆以外の豆類は糖質が多いので、炭水化物同様最後に食べましょう。

まとめ
血糖値は高すぎても低すぎても体に悪い影響を与えます。今は特に体の異常もなく大丈夫だからといって暴飲暴食を続けていては、糖尿病になる可能性が高まります。この記事の「血糖値を維持するためには?」の項目も参考に、食生活をはじめとした生活習慣を見直してみてくださいね。