2016/07/14

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しきりに多量の尿が出るのは糖尿病の初期症状

軽度の糖尿病は自覚症状がない場合もあるので、気づかないうちに悪化することがあります。「のどが渇く、水分をたくさん摂る、尿量や回数が増える」このサイクルは糖尿病でなくても起こるため、糖尿病の初期症状と気づかずに見過ごしてしまいます。

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初期症状である多尿と頻尿について

糖尿病になると血液中のブドウ糖が多くなりますが、その濃度を下げようとして身体が水を欲します。普通なら水を飲むことで濃度が低下するのですが、糖尿病になるといつまでも喉の渇きがおさまらず、どんどん水を飲むようになり、その結果多尿となります。糖尿病が進めば進むほど多尿になり、夜中も頻繁にトイレに起きるようになります。多尿とは1回の尿量が3リットル以上のことをいいます。

糖分を取り過ぎると、尿に糖分が含まれて排尿する回数が増えます。頻尿とは1日に8回以上トイレに行くことをいいます。頻尿を治そうと尿意を我慢すると、膀胱の神経障害が起こる場合があるので、尿意を催したらすぐにトイレに行きましょう。

尿の異常について

<尿に糖が混じるわけ>
糖尿病になると血糖値のコントロールがうまくいかないため、血中のブドウ糖が増えすぎて、行き場を失ったブドウ糖は尿として排出されます。尿に糖が混じるのは、楓糖尿病(メープルシロップ尿症)という病名で、糖尿病の人の尿は独特の甘酸っぱい臭いがします。
これ以外にも、ストレスや体調不良で尿に糖が混じる場合もあります。

<尿が泡立つわけ>
尿が泡立つのはたんぱく質が原因です。腎臓には糸球体という細かな血管が網目のようにあって尿をろ過していますが、糖尿病になると血液がドロドロになります。ドロドロの血が血管を流れることによって血管が傷つき、網の目がさけて尿を出してしまいます。
糖尿病が原因で泡が立つことはなく、独特の甘い臭いが発見のポイントです。

なかなか消えない細かい泡は、尿にたんぱくが混じっている可能性があるので、腎臓の病気の疑いがあります。

糖尿病はこうやって進行する

一般的に高血糖が5年くらい続くと、神経障害による手足のしびれやこむら返りが起こるようになります。また、のどの渇きや多汗、頻尿、多尿などの症状が現れることもあります。7~8年続くと、眼底出血の発症率は50%と言われています。その後10~15年たつと腎臓に異常が生じ、透析治療が必要になってきます。

糖尿病は、もともとの遺伝的な素因に加え、肥満などが重なることにより発症すると言われています。しかし、糖尿病になりやすい体質を持っていても食事や運動に気を配ることで予防することはできますし、なったとしてもその進行を抑えることができます。
尿の異常と共に体調不良を感じたら、早めに検査を受けましょう。