2016/09/01

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手術できないこともある糖尿病白内障について

糖尿病による持続的な高血糖状態によって、引き起こされる病気が白内障です。白内障は一度発症すると手術以外では改善できないのですが、糖尿病が進行すると手術できない可能性もあるといいます。今回は、手術できないこともある糖尿病白内障についてご紹介します。

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糖尿病白内障とは?

糖尿病の合併症の一つに糖尿病白内障があります。糖尿病白内障は眼の中にあり、レンズの働きをしている水晶体が糖尿病の影響を受け白く濁ってしまう病気です。白内障の約70%は加齢による老人性白内障ですが、糖尿病を患っていると進行スピードが急激に早まります。

糖尿病白内障は以下の2つに分けることができます。

(1)真性糖尿病白内障
高血糖が主な原因で、30~40代の比較的若いうちに発症します。

(2)仮性糖尿病白内障
老人性白内障を既に発症している場合は仮性糖尿病白内障といいます。

糖尿病白内障の原因には、高血糖によって活発に行われたポリオール代謝や酸化ストレス、蓄積された終末糖化産物などが原因といわれていますがまだ詳しいことはわかっていません。

※糖尿病白内障に関する詳しい解説は『糖尿病で合併しやすい白内障の原因について解説』をご覧ください。

手術できないこともある

糖尿病白内障の発症や進行を抑えるためには血糖コントロールが特に有効であるといわれていますが、発生した水晶体の濁りは血糖コントロールや薬物で改善することはありません。そのため、糖尿病白内障を唯一根治できる治療法は手術となります。

白内障の手術は局所麻酔をしてから行われ、十数分程度で終わります。糖尿病の場合でも受けられますが、血糖コントロールが不良である場合は手術合併症のリスクが高まるため、血糖コントロールが正常に行えるほどに改善するまでは手術できないこともあります。

しかし、糖尿病網膜症などを併発している場合は早急に白内障手術を行うこともあります。これは糖尿病網膜症が進行すればするほど、合併症のリスクが高まるためです。

※糖尿病白内障に関する詳しい解説は『手術が基本?糖尿病と合併した白内障の治療』をご覧ください。

まずは血糖コントロールが重要

糖尿病白内障の予防には何より血糖コントロールが重要です。白内障の症状は一度発症してしまうと手術以外に治す方法はありません。手術による治療も血糖コントロールが正常に行えていないと手術時に合併症を引き起こす可能性が高まるため、施術できないことがあります。

糖尿病白内障の発症を防ぐためにできるだけ早めに血糖コントロールを行い、症状を未然に防ぎましょう。糖尿病の治療には内科と眼科の通院が必要になります。それぞれの病院で連携してもらえるよう、早めに医師に相談しましょう。

※糖尿病白内障に関する詳しい解説は『糖尿病の合併症:白内障になってしまう原因と予防策』をご覧ください。