2019/07/02

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サントリーと九大、緑茶が2型糖尿病リスクを低減する可能性示唆

サントリー食品インターナショナル(東京都中央区)と九州大学(久山町研究)は、緑茶に含まれる成分テアニン特有の代謝物である「エチルアミン」の血清濃度が高い人は、将来の2型糖尿病発症リスクが低いことを明らかにし、また、日常的な飲用が体内での一定量の残存に寄与することを示唆する結果を得ました。

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「エチルアミン」が2型糖尿病発症リスクを低下

テアニンは、緑茶の旨味や甘みの素となる茶葉特有のアミノ酸で、摂取後約1時間をピークに速やかに代謝されて、グルタミン酸とエチルアミンに分解されます。従って空腹時の採血では血清中のテアニンを検出することは困難ですが、エチルアミンは摂取後24時間以上血清中に残存する点に着目し、血清エチルアミンの濃度を緑茶の摂取量を反映する客観的指標と考え、血清エチルアミン濃度と2型糖尿病発症の関連を検討しました。

本研究では、2007年の久山町生活習慣病健診を受診した40〜79歳の男女2,957人(受診率77.1%)のうち、保存血清から血清エチルアミン濃度を測定出来た非糖尿病の住民2,253人を7年間追跡した結果、血清エチルアミン濃度の上昇に伴い2型糖尿病の発症リスクは有意に低下しました。さらに、肥満およびインスリン抵抗性を有する住民では、血清エチルアミン濃度と2型糖尿病発症の間により強い負の関係を認めました。

この研究結果を踏まえ、同社では健康な中高齢男女を対象に、緑茶飲料の摂取による血清エチルアミン濃度の推移に関する研究を行いました。その結果、緑茶飲料を継続的に飲用することにより、久山町研究で示された2型糖尿病の発症リスクが低い群の血清エチルアミン濃度を上回る濃度が維持されることが推定されました。

一連の研究は、2019年5月10日(米国時間)に米国糖尿病学会の専門誌『Diabetes Care』にてオンライン掲載されました。詳しい内容については下記外部リンクよりご覧ください。

(画像はイメージです)

外部リンク

九州大学・久山町研究との共同研究にてテアニンを含む緑茶の摂取が将来の2型糖尿病発症リスクを低減する可能性を確認

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