2019/05/21

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東北大と岡山大、糖尿病性腎臓病の新規原因物質を発見

東北大学大学院の阿部高明教授らは、岡山大学大学院の和田淳教授らの研究グループとともに、フェニル硫酸が糖尿病性腎臓病の原因因子かつ予測マーカーとなり得ることを明らかにしました。

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安全な糖尿病性腎臓病の治療可能性、明らかに

本研究は、動物実験および臨床研究での検証によって、ヒトには無い腸内細菌の酵素をターゲットとした安全な糖尿病性腎臓病の治療可能性を明らかにした画期的研究であり、本研究結果によって、腎不全患者の治療による透析導入数が減少し、医療経済的にも貢献することが期待されます。

糖尿病性腎臓病は全国に約1,000 万人(厚生労働省 平成28年「国民健康・栄養調査」)いる糖尿病患者のうち約30%で発症し、末期腎不全における透析治療の導入が必要な疾患です。現在、透析を受けている患者は34万人にもなります。血液透析は週3回の通院が必要であり、また一人あたり年間500 万円かかることから医療経済の面からも大きな問題となっています。

このような現状から、糖尿病性腎臓病患者を早期から透析導入を予防することが極めて重要であり、現在厚労省は各地方自治体に「糖尿病性腎症進行予防対策プログラム」の策定を進めています。しかし、既存の検査項目(血清クレアチン値から求められる推定糸球体濾過量や尿中アルブミンといったマーカー)ではどの患者が糖尿病性腎臓病を発症するリスクが高いか予測することは難しく、また末期腎不全への進行を防ぐ有効な治療法も確立されていないのが現状です。

研究成果は、2019 年4月23日『Nature Communications誌』(電子版)に掲載されました。なお、本研究は、文部科学省科学研究費補助金(18H02822)の支援を受けて行われ ました。

(画像はイメージです)

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東北大と岡山大、フェニル硫酸が糖尿病性腎臓病の新規原因物質であることを発見

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