2019/04/29

298 view

順大、青年期のBMIと糖尿病発症リスクの関係を調査

順天堂大学大学院医学研究科スポートロジーセンターの染谷由希特任助教らの研究グループは、大学卒業生(男性661名、平均55歳)の糖尿病罹患状況と在学時の体格との関連を調査した(観察期間:平均32年)ところ、青年期の体格が正常であっても、体格指数(BMI)が22㎏/m²以上あると、将来の糖尿病発症リスクが高まることを明らかにしました。※我が国の基準は18.5kg/㎡未満を痩せ、18.5~25kg/㎡を普通体重、25kg/㎡以上を肥満としています。

シェア

ツイート

青年期BMI22㎏/平方m以上で糖尿病発症リスクが高まる

調査研究では、上記卒業生(男性661名、平均55歳)に大学卒業以降に糖尿病の有無および糖尿病と診断された年齢を聴取。また、スポーツ健康科学部(旧体育学部)に50年以上にわたり蓄積された体格や体力のデータから、大学在学時のBMIを算出し、大学卒業から糖尿病発症または調査研究までを追跡期間(27–36年) としたヒストリカルコホート研究を実施しました。

大学在学時(平均22歳)のBMIを4つの群(BMI21.0kg/m²未満、21.0-22.0kg/m²、22.0-23.0kg/m²、23.0kg/m²以上)に区分し、各群での糖尿病発症率を比較した結果、BMIが増加するにしたがって発症率が上昇していました(各群4.4%、7.6%、10.5%、11.3%)。

また、追跡期間を考慮して検討した結果、糖尿病の発症リスクはBMI22.0-23.0kg/m²から上昇していることが明らかになりました。つまり、青年期である20歳代前半のBMIが22㎏/m²以上の場合、将来の糖尿病発症リスクが高くなることが明らかになりました。

青年期からの体重コントロールの重要性を示唆

以前より、日本人は欧米人と比較して、同じBMIであっても脂肪を皮下脂肪として蓄えられない、脂肪肝になりやすい、などといった脂肪分布の異常やインスリン分泌が低いことが指摘されてきました。これらの背景を踏まえると、青年期のごくわずかなBMI上昇がその後の糖尿病発症と関連すると推測されます。

本研究により、将来の糖尿病の発症には青年期の僅かな体重の増加が影響していることが初めて示され、我が国の予防医学を推進するうえで青年期からの体重コントロールの重要性が示唆されました。研究成果は学術誌「PLOS ONE」に掲載されました。

(画像はイメージです)

外部リンク

青年期のBMIが22㎏/平方メートル以上で将来の糖尿病発症リスクが高まる~ 青年期からの体重コントロールの重要性 ~

このカテゴリの新着記事

このカテゴリの人気記事