2019/01/22

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順天堂大、2型糖尿病が引き起こす筋力低下のメカニズムを解明

順天堂大学大学院医学研究科・スポートロジーセンターの江島弘晃研究員(現ユタ大学)、田村好史准教授、河盛隆造センター長らの研究グループは、寝たきりの原因として注目されている2型糖尿病の患者に生じる骨格筋の筋力低下の原因とその改善方法を明らかにしました。2型糖尿病患者の筋力低下の予防法および治療薬の開発につながることが期待されます。

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運動療法が低下した筋肉の質を改善

研究グループは、2型糖尿病モデル動物の筋力低下は細胞内カルシウムイオンの調節障害が関与すること、ランニングマシンによる運動トレーニングによってこれらの障害が改善されることなどから、2型糖尿病の患者に生じる骨格筋の筋力低下の原因は、細胞内カルシウムイオンの調節障害が関与していることを見出しました。さらに、運動療法により筋力低下だけでなく細胞内カルシウムイオンの調節障害も改善することを明らかにしたものです。

今回の成果について、研究グループは次のようにコメントしています。
「糖尿病があると、筋肉が思ったように力を出せないことが分かっていて、その後の寝たきりリスクを高める可能性があります。そこで、我々の研究グループは、動物モデルを用いて、その原因解明を行いました。その結果、糖尿病のモデル動物では、筋肉が力を発揮する時に重要な筋細胞内のカルシウムイオンが上手く調節できなくなっており、運動療法により筋力低下だけでなくカルシウムイオンの調節障害も改善することが明らかになしました。本研究成果は、糖尿病患者の筋力低下の予防法および治療薬の開発につながることが期待され、我が国の予防医学を推進する上で有益な情報になりました。」

本研究はアメリカ生理学会雑誌「Journal of Applied Physiology」オンライン版に2018年11月15日付で公開されました。

(画像はイメージです)

外部リンク

順天堂、2型糖尿病が引き起こす筋力低下のメカニズムを解明~ 運動療法が低下した筋肉の質を改善させる ~