2018/12/28

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東大ら、糖尿病網膜症を悪化させる分子を発見

東京大学大学院農学生命科学研究科の村田幸久准教授と名古屋市立大学大学院医学研究科の研究グループは、糖尿病網膜症の新しい治療標的になる可能性を開きました。

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糖尿病網膜症の新しい治療標的になる可能性

糖尿病患者とその予備軍は、国内でそれぞれ1,000万人にものぼると推定されています。糖尿病で恐ろしいのが合併症の1つである糖尿病網膜症は約140万人が罹患しています。研究グループは、糖尿病の合併症である糖尿病網膜症で観察される、網膜血管内皮の不安定化や炎症細胞の浸潤、それに伴う網膜の浮腫の再現が可能なマウスモデルの確立に成功しました。

モデルマウスの網膜血管内皮において、ケモカイン(白血球などの遊走を刺激して炎症を促進する蛋白質)であるStromal cell-derived factor-1a(細胞を遊走させるケモカインの1つ)とその受容体であるCXCR4の発現が上昇していることを発見した。また、CXCR4の血管内皮特異的な遺伝子欠損や、薬の投与による阻害は、この網膜症の症状を改善することを発見しました。

本研究成果は、SDF-1α-CXCR4シグナルの阻害が、失明リスクのある重篤な疾患である糖尿病網膜症の新しい治療標的となる可能性を示唆するものです。

(画像はイメージです)

外部リンク

東大、糖尿病網膜症を悪化させる分子の発見と治療への応用について発表