2017/12/07

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注意すべきは妊婦のいびきより子どものいびき

ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンター(以下 BIDMC)の科学者は、妊娠中期から青年期までの小児約1100人の、いびきやBMI・インスリン抵抗性など子どもの代謝特性について縦断観察研究を行い、その成果を発表しました。

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肥満・糖尿病リスクとOSAの関連を双方向から調査

糖尿病の主要な予測因子であり、心血管疾患の将来リスクでもある肥満は、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)とも関連しています。

BIDMCが行った今回の研究では、妊娠時の母親のいびき・幼児期のいびき・およびBMIやインスリン抵抗性などの関連が調べられました。

これまで行われていたげっ歯類の研究では、妊娠後期に睡眠時無呼吸を模した断続的な低酸素状態に曝された雌のラットから産まれた雄の子孫は、体重が増え、後に糖尿病や心血管疾患を発症するバイオマーカーに顕著な反応が見られました。

子どものOSAはより高いリスク

しかし今回の調査研究の成果では、母親のいびきは子どもに大きな影響は及ぼしませんでした。

代わりにいびきを起こした子どもは小児期または青年期後半に体脂肪が増え、肥満を発症する危険性がはるかに高いことを発見しました。

さらに糖尿病や心血管疾患を発症する可能性も、より高かったといいます。

今後は、減量やOSA治療効果との関連も調査

子どもの肥満とOSAの双方向の関係を明らかにすることは、子どもの時期の肥満が成人期早期に糖尿病やその合併症を発症するリスクを高めることを考えると重要です。

研究者たちは、フォローアップ研究として今後、ハーバード大学の代謝および睡眠の専門家や、マサチューセッツ総合病院などとも協力し、糖尿病やその他の代謝疾患の予防における体重減少・OSA治療の効果などを調査する予定です。

この研究成果は、学術誌「Metabolism」に掲載されています。

外部リンク

BIDMCのプレスリリース

ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンター(BIDMC)