2017/11/09

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抗マラリア薬は糖尿病の治療薬にはならなかった。

カリフォルニア大学デービス校は11月2日に学術誌「Cell Metabolism」にマラリアの治療薬は糖尿病の新たな薬とはならないとの研究成果を発表しました。これは今年1月に専門誌「Cell」に発表された内容を残念ながら覆す結果となりました。

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今回研究では残念な結果が

2017年1月Cellに発表された研究成果では、マラリアの治療薬として使用されている薬が膵島内のアルファ細胞をベータ細胞に変換できる可能性を示唆していました。

しかし今回の研究でこの薬物は、残念ながらベータ細胞への変換を引き起こさないことが分かったといいます。

研究者たちは、アルファ細胞からベータ細胞への変換を観察できる精密なツールを用い、1月に発表された実験を再度行いました。

しかし研究者らの期待とは反対にベータ細胞への変換に再現性はないという残念な結果が得られました。

より良い治療法を提供するために

1型糖尿病と2型糖尿病は症状こそ良く似ているものの、根本的な原因は異なっています。1型糖尿病では膵臓により産生されるホルモンであるインスリンが十分に作り出せないことが原因です。

一方で2型糖尿病は、細胞がインスリンに対して効率的に反応しないのが原因です。

1型糖尿病の患者にとってインスリンを産生するベータ細胞を新たに生み出す可能性は重要であり、最大の関心事項であるといっても良いかもしれません。

この成果について研究者たちは、すべての科学研究において再現性が重要視される。特に糖尿病の治癒を約束する発見については、自分たちはもちろん他の仲間もより高い水準に保つことで、より良い治療法を提供できるように努めなければならないと話しています。

外部リンク

カリフォルニア大学デービス校のプレスリリース

カリフォルニア大学デービス校