2017/10/13

303 view

インフルエンザワクチン接種による1型糖尿病リスク増はなし

これまでインフルエンザワクチンPandemrixの接種は、1型糖尿病リスクを高める恐れがあると懸念されていましたが、スウェーデンのルンド大学の研究ではインスリンを産生するベータ細胞に対する自己抗体の発生リスクも1型糖尿病の発生も増加しないことが示されました。

シェア

ツイート

過去Pandemrixの接種後に1型糖尿病リスク増との指摘

2009年10月から2010年3月までスウェーデンとフィンランドでは、豚インフルエンザの流行にともなうH1N1に対するワクチンの接種が大規模に行われました。

その後、接種したPandemrixというワクチンが、特定の遺伝的変異を持つ人々に自己免疫疾患を引き起こした恐れがあると多くの議論がわき起こりました。

さらにこの議論の中では、1型糖尿病患者の数が増加している可能性があるとの指摘もありました。

そのためルンド大学の研究者は、このワクチン接種による膵臓のベータ細胞に対する自己抗体の発生リスクと、1型糖尿病の発生率を増加させるかの検討を行いました。

現時点では関連なしとの研究成果が

その結果、ワクチン接種と自己抗体または1型糖尿病の発症リスク増とは関係がないことを発見したといいます。

さらにフィンランドでは、ワクチン接種後に自己抗体を発症した子どもが少なく、その結果1型糖尿病リスクの低下を示したケースもあったということです。

研究者はこの結果について、特定の子ども群で1型糖尿病の発症を遅らせる可能性があるものの、実際には発病よりもかなり前に自己抗体が発生するため、病気の減少や増加が見逃されている可能性もあるとしています。

ルンド大学の研究者で医師のHelena Elding Larsson氏は、インフルエンザ感染とワクチン接種、自己抗体の発生の関係をさらに調査し研究する必要があると話しています。

外部リンク

ルンド大学のプレスリリース

ルンド大学