2017/08/04

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適量の飲酒は糖尿病リスクを低減!?

2型糖尿病の発症には、食生活や運動習慣など、毎日の生活スタイルが大きく影響するとされ、健康的で規則正しい生活習慣を身につけていくことが重要と考えられています。そうすると、アルコールの摂取などは、できるだけ控えるべきと思われますが、それとは異なる意外な結果を報告する研究論文が注目を集めています。

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デンマークの研究で全く飲まないより少し飲むとリスクが低減

この研究は、医学誌「Diabetologia」オンライン版に7月27日付で掲載されたもので、Charlotte Holst氏、Janne S. Tolstrup氏らのグループが行った、デンマークの人々を対象とするコホート研究となっています。

研究は、2007年~2008年のデンマーク健康調査データに基づいたもので、この調査には男性28,704人、女性41,847人、合計76,484人が参加しました。追跡調査期間は中央値4.9年で、参加者らには自己申告のアンケートにより、飲酒の頻度、飲み過ぎた頻度、ワイン、ビール、その他スピリッツの消費量といったアルコールの摂取パターンに関する情報を提供してもらい、参加者の飲酒特徴と週あたりの平均飲酒量などを算出しました。

糖尿病の発現事例に関する情報は、デンマーク国民糖尿病登録簿から入手し、これらデータをCox比例ハザードモデルで解析、糖尿病の発症リスクに関する評価などを試みています。

週3~4日の適量摂取でリスク低減

追跡調査期間中、男性の859人、女性の887人が新たに糖尿病を発症しました。分析の結果、糖尿病の発現リスクが最も低くなったのは、男性の場合、週あたり14杯の飲酒、女性の場合、週あたり9杯の飲酒がなされていたケースで、全くアルコールを摂取しない群と比べてもリスクが低く、それぞれハザード比は男性0.57、女性0.42となっていました。

週あたり1日よりも少ない摂取回数で飲酒する人と比べ、週あたり3~4日アルコールを摂取する人々は、糖尿病の発現リスクが低く、男性でハザード比0.73、女性はハザード比0.68だったそうです。

これらの結果から研究グループでは、飲酒頻度と糖尿病の発現リスクには関連性がみられ、週あたりのアルコール平均消費量を考慮しても、週あたり3~4日の飲酒で糖尿病リスクが最も低くなったと結論づけました。

地域が限定されていること、糖尿病についてのリスクのみで検討したものであることなど、留意すべき点も多い結果ですが、意外な知見を提供する研究となっています。

外部リンク

Diabetologia : Alcohol drinking patterns and risk of diabetes: a cohort study of 70,551 men and women from the general Danish population