認知症相談室

自宅介護の限界につき施設入居検討中

いのしし年さん
2019-01-08 16:13:28

他県に住む実父がアルツハイマー型認知症と診断され7年を迎えました。
現在父(79)要介護2、母(75)で一軒家に住んでいます。
父はもともと社交的ではなく、退職後もほとんど外出すらしない生活でした。そのためデイサービスなどの介護サービスの一切を拒否し、今では実の娘でさえ長時間近くにいるとストレスを感じるようで、出ていけというジェスチャーをします。そのため24時間母が介護をするという現状です。
ここ数か月、トイレの失敗、などでストレスが多かったせいか、始終不機嫌になり一日中母に当たり散らすようになりました。
母は不眠、食欲低下、など疲弊も激しく、施設の入居を検討することになったという次第です。デイサービスはもちろん、ショートステイも検討しましたが、施設の人を家に上げることさえできませんでした。

ここで相談なのですが、そういう社交的ではない、引きこもり男性認知症患者に施設入居を検討する場合、無理矢理車に乗せて施設に入れるというのは可能なのでしょうか。無理強いすることで症状が悪化するなどデメリットを差し引いても自宅介護が困難なのです。
何かアドバイスがあれば、宜しくお願いします。

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回答・コメント

  • 2019-01-09 19:12:44
  • いのしし年さん、はじめまして。高齢者介護一筋15年(うち認知症専門介護6年)オカユと申します。

    認知症の有無に限らず、施設入居となると、拒否される方は少なくありません。

    私が経験した中では、ご本人様には内緒で、嘘の理由で家から連れ出し、そのまま入居させたご家族がいらっしゃいました。

    ご家族としてはそれくらい介護負担が大きく、切羽詰まった状況だったのであろうと想像出来ますが、その後のご本人様の姿は悲しいものでした。

    ご本人様は信頼していた家族に裏切られた、見捨てられた、と感じたようです。

    そのご家族も、顔を合わせると暴言を吐かれるし、帰りたがられて困るという理由から面会にも来られませんでしたので、ご本人様の他者に対する不信感はなかなか払拭されませんでした。

    もしも暴力や介護拒否が強くなってしまうと、施設によっては退所をお願いせざるを得ない場合もありますので、もうそれ以外どうしても方法がないのであれば仕方がないのかもしれませんが、個人的には嘘をついたり、無理やり車に押し込んで施設に入れる、という方法はお勧め出来ません。

    サービスを使いたく無いというお父様の気持ちの背景に隠れているのは、社交的ではないことや引きこもり生活だけではないと思います。

    ・介護が必要な状態である自分を受け入れられない(自分には必要ない、人の世話になりたくない等)
    ・介護が必要な状態を見せたく無い(世間体、恥ずかしさ、プライド等)
    ・現代には合わない古い価値観による不安(介護は家族がするもの、施設入居は家族に見捨てられること)

    以上のような不安を感じているかもしれません。

    施設入居を考えるとき、大切なのはご家族も心を決めることだと思います。

    介護が辛いから施設に入れる
    という考えだけで施設入居を決めてしまうと、後々ご家族が後悔してしまうこともあります。

    介護が辛いから、というのも十分な理由ではあるのですが、介護が辛い=相手のせいですから、入居され介護の手が離れると「これで良かったのだろうか」と悔やみ、もし帰宅願望があれば「入居させてしまったからだ」と自分を責めてしまうご家族を見てきました。
    意外とすんなり施設に慣れて、落ち着いて過ごされているのに「これなら在宅が続けられたのに…」と悔やまれる方もいらっしゃいました。

    ですから「相手のせい」ではなく「相手のため」に施設入居を決めた方が良いですよ。
    「施設の方が安全に過ごせる」「手厚い介護を受けられる」「楽しみや生き甲斐が持てる」等々、これからお父様が入る施設はどんな所なのか、どんな活動があるのか、どんな職員がいるのか、入居されている方々はどんな表情をしているのか等、情報を収集し「だから家にいるより施設の方が良い」とご家族がまず納得して施設入居を決めてください。

    認知症のある方は、意外と他者の感情に敏感です(例えばご家族が「もう嫌だ!」と思っているとき、お父様も苛立っていませんか?どうすれば良いのかと迷っているとき、お父様も不安そうではありませんか?)。
    相手が不安に思っていたり、罪悪感を抱きながら接していると、敏感に感じとり、拒否を強める事があります。

    ですから、黙って無理矢理連れ出すというのは、焦り等の感情が現れますので、お父様も不安や不信を感じ、より強い拒否に繋がる恐れがあると思います。出来れば「決して見捨てる訳ではなく、これはお父様のためであり、家族としての愛です」と施設入居を説明して欲しいと私は思います。

    ただ、もしも…もしも、どうしても無理矢理連れ出さざるを得ない状況であったとしても、先述の「お父様のための選択である」というしっかりとした気持ちがあれば、幾分お父様の不安の軽減にはなるかな…と思います。

  • オカユさん コメントする
  • 2019-01-09 23:19:45
  • > オカユさんはじめまして。
    丁寧なご回答、ありがとうございました。
    どの言葉も大変心に響きました。

    父はもともと補聴器を必要とするほど耳が遠く、認知症の症状が進んでからは補聴器の着用もできず、大きな声で話しかけても聞こえないせいで、よけい不機嫌になります。近頃は、ごはん、お風呂など日常の単語にも反応しなくなりました。そんな父に施設についてどう伝えるのか。

    施設への検討を本格的に考えたのは、プロの方なら父もっとうまく介護できるのではと考えたからです。
    うまくいかないことへの苛立ちをぶつける父はやはり母に甘え、頼りにしているから、それゆえに始終苛立ってるのではないかと。
    不機嫌になると何時間でも母を睨みつけることもあり、母は限界だと結論をだしました。

    でもおっしゃる通り無理強いする以外にもう少し何ができるかを考えます。施設入居は父の為の選択であるということをもう一度しっかり話し合いたいと思います。ありがとうございました。

  • いのしし年さん コメントする
  • 2019-01-09 23:55:39
  •  いのしし年さん、はじめまして。看護師歴15年のななみ☆と申します。高齢者看護ひとすじ、これまで多くの認知症の方々と関わってきました。

     他の回答者の方がすでに回答されていますが、私は実際に介護しているお母様の様子がとても気になりました。
    『母は不眠、食欲低下、など疲弊も激しく』とありますね。75歳という年齢からしても、すでに限界のご様子です。取り返しがつかなくなる前に、やはり何かしらの対策をしたほうが良いのではないでしょうか。

     連れ出すことが難しいのであれば、施設入所ではなく、逆に訪問してもらう(訪問介護)のはいかがでしょうか。お母様の負担が少しでも軽くなりませんか。
     もちろん、お父様が容易に受け入れないことは予測ができますが、介護する側もプロです。受け入れてもらえる方法を考えると思います。
     
     お父様ですが、かかりつけ医はいますか?また、認知症の服薬はされていますか?
     もし症状が進行している様子なら、いちど主治医に相談してみることもおすすめします。

     いのしし年さん、お父様、お母様が、落ち着いて過ごせるようになりますように。心から祈っています。

  • ななみ☆さん コメントする
  • 2019-01-10 00:11:55
  • > ななみ☆さん。はじめまして。ご回答ありがとうございます。
    また違った角度からのアドバイス、大変参考になりました。

    かかりつけ医より毎月認知症の薬を処方されて服用しています。
    半年ほど前から初期からの薬にメマリーが追加され、不要な外出などの問題行動が落ち着いたものの、不機嫌さは相変わらずです。次回診察の時に相談してみます。

    訪問介護、施設探しと合わせて検討してみます。半年ほど前、母が数時間、娘と交代しただけで激高され、その後不機嫌が増したので母が懲りていますが。思えば昨年はその数時間以外すべて父のそばにいたことになり、あらためて母の大変さをかみしめています。

    ありがとうございまいた。

  • いのしし年さん コメントする
  • 2019-01-10 11:56:02
  • いのしし年さん、お返事ありがとうございます。

    難聴と認知症は非常に関係が深く、難聴の方は認知症(進行も含め)予防の為に補聴器の使用は効果的です。

    耳が聞こえない、というのは孤独感を強めてしまう可能性が高いと考えられます。

    聞き返しにより相手に嫌な思いをさせてしまう(実際に嫌な顔をされた)と思うことで、聞き返すことを避けたり、聞こえていないのに曖昧な返事をすることで、適切な意思疎通がはかれず他者とのトラブルが起きることもあります。

    そのためにコミュニケーションが極端に減ってしまったり、聞こえないことで相手が自分の悪口を言っているんじゃないかといった被害妄想が現れることもあります。

    補聴器を使わないのは、補聴器に何かしらの不具合があることは考えられませんか?

    実際に難聴の方が補聴器を使うことで、コミュニケーションが増え笑顔が戻った…というケースは多くあります。

    可能であれば、一度耳鼻科を受診され、聴力にあった補聴器(或いは今ある補聴器の調整等)を用意されてみてはいかがでしょうか。

  • オカユさん コメントする
  • 2019-01-10 14:12:07
  • > オカユさん
    お返事ありがとうございます。
    補聴器は半年ほど前に調整しました。
    しかし煩わしいようで付けるのを嫌がるようになり、最近は使わなくなってしまいました。機嫌が悪くないときは努めてつけたほうがいいと母に進言しておきます。

    ありがとうございました。

  • いのしし年さん コメントする