ヤングケアラー・若者ケアラーを知っていますか?~身近にいるヤングケアラー・若者ケアラーとは?

2019年6月12日

ヤングケアラー・若者ケアラーという言葉を聞いたことはありますか。最近、テレビやメディアで聞く機会が増えてきているかと思います。しかし、身近にヤングケアラー・若者ケアラーの人はいますか?と聞かれると、なかなか思い当たる場面は少ないかもしれません。

今回は、ヤングケアラーや若者ケアラーについてご説明します。

この記事の執筆
認知症ねっとACADEMICS
認知症ねっと編集部
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この記事の目次
  1. ヤングケアラー・若者ケアラーとは?
  2. ケアが必要な家族の状態
  3. ヤングケアラーや若者ケアラーの状況と支援
  4. まとめ

ヤングケアラー・若者ケアラーとは?

ヤングケアラーとは、「家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子どものこと」を言い、18歳からおおむね30歳代までのケアラーを若者ケアラーと呼びます。若者ケアラーは、ヤングケアラーが継続している場合と、18歳を越えてからケアが始まる場合とがあります。このような時期にケアを担うことは、進学やキャリアの選択、恋愛・結婚・就職や就業の選択など人生に影響を与えます。

ケアが必要な家族の状態

一般社団法人日本ケアラー連盟によると、ケアを必要な人は、障がいや病気のある親や高齢の祖父母ですが、きょうだいや他の親族の場合もあります。また、子どもが担っている役割は、身体的な介助や身の回りの世話、見守り、料理・掃除・洗濯などの家事、買い物、金銭管理、家計を支えるための労働、通訳など多岐に渡ります。

ヤングケアラーや若者ケアラーの状況と支援

厚生労働省による平成30年度子ども・子育て支援推進調査研究事業の一つとして、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社は、『ヤングケアラーの実態に関する調査研究報告書』を公表しました。ヤングケアラーの属性(906件)は、「中学生」が43.2%、「小学生」が33.2%、「高校生」が(15.6%)でした。また、性別は、「男性」38.7%、「女性」が61.0%であり、どの学年も女性が男性を上回っていました。そして、家族構成は、「ひとり親と子ども」48.6%、「夫婦・パートナーと子ども」36.8%でした。

また、教育委員会がヤングケアラーの実態調査を行った結果、家族のために家事、精神的サポート、介護を行っているために、学業について多くの影響がみられていることや、友人関係や課外活動など学校生活にも影響が生じていることが分かりました。  家族のケアを行うことが当然と思い助けを求めない場合や、相談や気持ちを話せる相手も少ないことから、子どもとして普通に過ごせるように配慮することが社会での必要な取り組みです。

まとめ

障がい、病気や認知症の人の介護者としてヤングケアラーや若者ケアラーが存在している場合があります。ヤングケアラーは、4割が中学生であること、学校生活や学業に影響していること、サポートしてくれる体制が整っていないということが分かりました。ヤングケアラー・若者ケアラーの存在を知り、社会全体で具体的な支援策を作っていくことが重要です。

出典:1)青木由美恵ケアを担う子ども(ヤングケアラー)・若者ケアラー-認知症の人々の傍らにも-認知症ケア研究誌 2018.2巻,78-84
2)一般社団法人日本ケアラー連盟「ヤングケアラーとは」ヤングケアラープロジェクト(2019年4月26日アクセス)
3) 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社『平成 30 年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 ヤングケアラーの実態に関する調査研究報告書』p22,(2019年5月7日アクセス)


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