高齢者って呼ぶには早すぎる?~65歳以降もイキイキ生活するために~

2019年5月29日

皆さんは、「高齢者」と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか。現在の日本において、高齢者の定義は「65歳以上」と定められています。65歳以上と聞いて、高齢者と呼ぶのは早いのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

内閣府が行った『平成26年度高齢者の日常生活に関する意識調査』(60歳以上の男女3,893人)の結果をもとに、高齢者に対する現状をご説明します。

この記事の執筆
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認知症ねっと編集部
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この記事の目次
  1. 高齢者に対するイメージは?
  2. 自分が高齢者だと感じるか?
  3. 高齢者だと感じるときは?
  4. 現在の高齢化率はどのくらいか?
  5. 高齢者の定義はどうなる?

高齢者に対するイメージは?

一般的に何歳頃から高齢者だと思うか聞いたところ、「70歳以上」が29.1%、「75歳以上」27.9%が高く、次いで、「80歳以上」18.4%、「65歳以上」6.4%などの順となっていました。「年齢では判断できない」10.4%となっています。

この結果は、平成21年に実施した前回調査と比べて「70歳以上」は13.2ポイント下がり、「80歳以上」は7.6ポイント上がっています。また、「年齢では判断できない」も5.9ポイント上がっています。

また、支えられるべき高齢者とは何歳以上だと思うか聞いたところ、「80歳以上」25.2%が最も高く、次いで、「75歳以上」23.4%、「70歳以上」18.1%、「85歳以上」5.3%、「65歳以上」4.7%などの順となっていました。「年齢では判断できない」19.9%となっています。前回調査と比べて「80歳以上」は7.2ポイント下がっています。

自分が高齢者だと感じるか?

一方で、自分が高齢者だと感じるか聞いたところ、「はい」43.4%、「いいえ」51.3%でした。

年代別の結果では、60~64歳では「はい」10.3%、「いいえ」86.4%、65~69歳では「はい」24.4%、「いいえ」71.8%、70~74歳では「はい」47.3%、「いいえ」48.2%、75~79歳では「はい」66.2%、「いいえ」26.4%、80~84歳では「はい」78.7%、「いいえ」12.5%、85歳以上では「はい」85.6%、「いいえ」6.2%でした。

高齢者だと感じるときは?

また、自分が高齢者だと感じる人(60歳以上の男女1,691人)に「どのようなときにそう感じるか」を聞いたところ、上位4項目は、「体力が変化したと感じた時」58.0%、「記憶力が変化したと感じた時」18.6%、外見が変化した時」6.5%、「周囲の人から高齢者として扱われた時」5.8%でした。

現在の高齢化率はどのくらいか?

総務省が行った人口推計の結果によると、2018年(平成30年)10月1日現在で65歳以上人口は総人口の28.1%、70歳以上人口は総人口の20.7%を占めています。また、75歳以上人口は65歳人口の半数以上となっています。

高齢者の定義はどうなる?

日本老年医学会・日本老年学会では、国内外の高齢者の定義、病気の発生や受診の状況、身体的老化、歯の老化、精神心理的老化、社会的老化など多角的な面から高齢者を経時的に調査し、『高齢者に関する定義検討ワーキンググループ 報告書』をまとめました。そして、75歳以上を高齢者とし、65歳から74歳までを准高齢者とすることが提言されました。

今後、時代の変化に伴って高齢者の定義が改訂されるかもしれません。

年齢を重ねても、一人ひとりがその人らしくイキイキと暮らすためにも、身体的・精神的・経済的に自立した生活を送ることが大切です。そのためには、年齢に関係なく役割を担い、一員として働くことができる社会を創ることが重要ではないでしょうか。

出典:1)内閣府.“平成26年度 高齢者の日常生活に関する意識調査結果(全体版)”(2019年4月24日アクセス)
2)総務省“人口推計(2018年(平成30年)10月1日現在)”総務省統計局(2019年4月24日アクセス)
3)日本老年学会・日本老年医学会“「高齢者に関する定義検討ワーキンググループ 報告書」”日本老年医学会.(2019年4月24日アクセス)


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