【介護施設経営者インタビュー】認知症患者が5人に1人になる時代、介護はどう変わっていく?

2016年9月9日 PR

認知症の患者は2012年の時点で約462万人と言われており、この数は2025年に700万人を超えると推計されています。 これは約10年間で1.5倍、将来的に65歳以上の5人に1人が認知症に罹患する計算になります。
このように高齢化が急速に進む中、有料老人ホームなどを運営する株式会社未来設計の代表取締役である加藤誠一さんに、認知症と介護施設について話をお伺いしました。

国は在宅介護を積極的に進めるが問題も山積み

「認知症の患者さんが増えている中、国では在宅介護を積極的に進める方針を取っています。
そのひとつが2025年を目処に高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを送ることができるよう、地域の包括的な支援やサービス提供体制の構築です。

しかし、これはボランティアの要素が大きく、人も施設もなかなか根付かないのが現状としてあります。 また、医療ニーズの高い利用者の方たちのために小規模多機能型居宅介護という、地域の療養支援サービスも実施されていますが、医療行為など高い専門性が必要とされているにもかかわらず、登録できる利用者の数が限られているなど、運営的に厳しく新規参入が非常に難しいという現状もあります」

家族の介護とプロのケアを両立させる

他人の力を借りずに家族のことはなるべく自分たちの手で…。そう考える方も少なくないだろう。しかし加藤社長は「在宅でご家族が介護されるのと、プロのケアとは全く違うもの。プロのサービスをもっと活用してほしい」と話す。

「誰にとっても自分の家は一番です。認知症の患者さんにとってもそれは同じこと。
ですが、施設でプロのケアを受けることで、患者さん本人はもちろんのこと、ご家族にも精神的な余裕が生まれます。
私たちが行うプロのサービスとは、患者さん、すなわちご入居者様の要望にできるだけ応えていくということ。あるご家族の方は『お母さんは私たちが世話をしている時にはこんな笑顔は見せなかった。一緒に過ごす時間をとても大切にできるようになった』とおっしゃってくださっています。

また私たちの施設では機能回復訓練なども行いますので、退去という形ではなく、自宅に戻れるまでに回復された方もいます。ご家族と、私たちプロが協力しあうことで、ご入居者様にとってもよい方向に向かわれるケースが多いのです」

有料老人ホームへの入居で症状が改善するケースも

しかし有料老人ホームの中でも認知症の患者さんを受け入れる施設はまだ一握りだと言う。

「認知症の方を受け入れる場合、医療体制を整えておく必要がありますが、体制が十分でないなどで受け入れには消極的な施設も少なくありません。
また、徘徊などトラブルを起こすと退去となるケースもあります。ですが私たちは積極的に認知症の方を受け入れています。
それは、認知症のご入居者様が集団生活の中で社会的役割を得て、心の安定を取り戻したり、ご家族の関係性が良くなるなど、私たちプロにできることがたくさんあるからだと考えるからです。

リハビリをはじめとする認知症のケアや医療ケアだけでなく、ご入居者様がご希望されることに対しては出来る限り応えるためのサービス・プログラムも提供しています。
認知症というと、入れる施設がないのでは、と心配される方もいらっしゃるのですが、逆に認知症だからこそ、私たちのような認知症に理解の深い施設を活用していただきたいと考えています」

認知症ケアに力を入れる有料老人ホーム「未来倶楽部」

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介護の現場 入居者の意思を尊重し「できること」を探す
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