第一興商とツクイ、認知機能に関する共同研究調査を実施

2019年3月29日

「DKエルダーシステム」の効果を実証

株式会社第一興商(東京都品川区)と、株式会社ツクイ(神奈川県横浜市)は、ツクイが運営するデイサービスにおいて、認知機能の低下予防およびBPSD(認知症による行動や心理の症状)軽減を支援するプログラムの構築を目指して共同研究を行っており、2017年6月26日〜2018年11月30日まで実施された第2弾の共同研究調査の結果を発表しました。

第1弾の調査研究(2016年9月〜2017年3月)では、第一興商の生活総合機能改善機器「DKエルダーシステム」を用いた認知機能低下予防・BPSD 軽減プログラムにツクイのデイサービス利用者が参加することにより、認知機能が改善する傾向が示されました。

今回行った第2弾の調査研究では、第1弾の調査研究結果を踏まえて、プログラムの実施回数を週1回から毎日に増やし、「うたと音楽」を活用したプログラムの介入頻度が参加者の症状の改善に与える影響について検証し、調査結果を次のようにまとめました。

「認知機能低下予防・BPSD症状軽減に関する調査研究」結果

〈効果〉
「DKエルダーシステム」を用いた認知機能低下予防・BPSD軽減プログラムの参加頻度が多いほど、認知機能の改善およびBPSDの症状が抑えられる効果が示唆された。また、認知症による行動障害や心理症状が軽減する効果も認められた。
〈実行可能性〉
全員参加ができ、実効性が高いプログラムであった。プログラム参加者へのアンケートや家族の観察記録の結果をみると、「活動に積極的になった」「食事がよく食べられるようになった」「歩行が安定し転倒も減った」「夜によく眠れるようになった」と、参加者本人や家族が効果を実感し、満足度が高いことがうかがえた。
〈今後の展望〉
プログラムへの参加回数をより多く設けることで、さらなる介入効果が期待されることが示された。また、効果指標以外に参加者自身の積極性、笑顔、集中力があがり、新たなことへ取り組む意欲にも自然につながる効果も期待できる。

「DKエルダーシステム」

「DKエルダーシステム」は、第一興商の介護予防・健康増進コンテンツ配信システム。音楽を使う、体を使う、目で観るといったプログラムを通じて高齢者の心と体を元気にする機器で、「運動・口腔・認知」など、総合的な生活機能の維持・向上の効果が認められており、ツクイのデイサービスをはじめ、全国の高齢者向け施設など24,000カ所以上(2019年2月末現在)に導入されています。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
【第一興商×ツクイ】「認知機能低下予防・BPSD症状軽減に関する調査研究」第2弾結果発表


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