島津製作所など、「アミロイドMS受託解析サービス」開始

2018年8月14日

わずかな量の血漿で脳内アミロイド蓄積度合いを推定

島津製作所と島津グループ内で受託分析を手がける島津テクノリサーチは、アルツハイマー型認知症に関する研究開発分野を対象として、血漿から脳内のアミロイド蓄積度合いを推定する受託分析「アミロイドMS受託解析サービス」を、8月7日より開始します。本技術は、本年2月1日にNature Online版で発表された手法(※)を応用し、受託解析サービスとして提供するものです。

アミロイドβ脳内で蓄積するとアルツハイマー病の原因になると考えられており、脳内アミロイド蓄積度合いの推定には、陽電子放出断層撮影(PET)や脳脊髄液(CSF)がありますが、いずれも体への負担が大きく、実施できる施設も限られています。島津製作所の手法は、わずか0.6 mLの血漿で調べられます。

アルツハイマー病には、いまだ根本的な治療薬・予防法が存在しません。アルツハイマー病や軽度認知障害(MCI)は、発症の20~30年前からアミロイドが脳内に蓄積し始めると言われており、血液から簡便に脳内アミロイド蓄積を推定できることで、治療薬や予防法の基礎研究や開発に貢献することができます。

※Nature論文 : A. Nakamura, N. Kaneko et. al., “High performance plasma amyloid-β biomarkers for Alzheimer’s disease” doi:10.1038/nature25456

(画像はイメージです)

▼外部リンク
島津製作所など、血液から脳内アミロイド蓄積を推定する受託分析を開始


このページの
上へ戻る